2012年10月30日火曜日

丹田いづみさんの出張ポルトガルレストランへ行ってきました

今日はいつも以上に美味しい話題です。

毎月メルカード・ポルトガルのためにすてきなレシピをご提供いただき、大変お世話になっている丹田いづみさんの出張レストランへ行ってきました。

丹田さんは、「家庭で作るポルトガル料理-魚とお米と野菜たっぷり」(←私のバイブル!)の著者であり、普段は京都にお住まいですが、毎年神戸や徳島、横浜などでポルトガル料理の出張レストランを開催されていて、今回初めて東京での開催となりました。

そして今回は、メルカード・ポルトガルの食材をたっぷり使っていただけるとのこと、とても楽しみでした。

当店の食材、丹田さんの手にかかると、どういう風に変わるんだろう…?どんなに美味しくなるんだろう…!?

最初に教えてくださいましたが、

「炒め物は全部CARMプレミアムエキストラヴァージンオリーブオイルを使っていますよ」。とのこと。

なんと、贅沢な!!(レストランで、炒め物に高価なオリーブオイルはなかなか使えません…)

「ドレッシングもCARMオリーブオイルです。お塩もポルトガル。」

そんなに使っていただけて、大感謝です。

早速、当日のランチをフルコースでご紹介します。


まずは「前菜盛り合わせ」。干しダラのコロッケ。タコのマリネ。ひよこ豆のフェイジョアーダ。

カリッと揚がったコロッケは、ポルトガルを思わせる味。タコのマリネの上にちょこんと飾られているのはマサリコ・ブラックオリーブ

なるほど!ブラックオリーブは、こうやってアクセントに使えばいいんですね!

この日は、受注スタッフのKちゃんと行ったのですが、ゆっくりランチすること自体、お互いに久しぶりで、美味しいワインとお料理でガールストークに花が咲きました。


続いて、「小松菜のスープ」。

ここでも炒め油はCARMオリーブ油を使っていただいています。

ビタミンたっぷり。体がぽかぽか温まる優しいスープです。


メインその1。あつあつの「干しダラのグラタン」。

舌が火傷しそうなほど熱かったですが、クリーミーな味わいの中でタラの塩味が活きていて、とても美味しかったです。

一晩かけて干しダラを塩抜きするところから始めなければならないので、実は手間のかかるお料理なのです。

「干しダラのグラタン」(ポルトガル語では bacalhau com natas/バカリャオ・コン・ナタス)は、間違いなく私の好きなポルトガル料理TOP10に入ります。


メインその2。「アレンテージョ風豚とあさり炒め」と


付け合せの「フレッシュサラダ」。

「アレンテージョ風豚とあさり炒め」の下味には、マサリコのパプリカ・ペーストを使っていただいています。

豚とあさりは意外な組み合わせですが、実に美味!あさりからいい出汁が出るので、お皿に残った汁は、パンにつけて頂きます。

ポルトガルを知らない方にもぜひ食べていただきたい美味しさです。


サプライズの「ポルトガルチーズ」!山羊と羊のチーズを特別にお出しいただきました。赤ワインがよく会います。

日本ではなかなか味わえないので、幸せでした!


デザートは「りんごのタルト」。

しゃきしゃきっとしたの歯ごたえと、旬ならではのりんごの酸味が活きていて、こちらも素晴らしく美味しかったです。レシピを教わりたいくらい、本当に美味しかった!

カフェを飲み終わったら、すでに3時間経過していてびっくり!

美味しい時間はあっという間に過ぎてしまうものです。

丹田さん、秋ちゃん、素晴らしいお料理と温かいおもてなしをどうもありがとうございました。

また東京、横浜、欲を言えば鎌倉でも出張レストランやってくださいねー!

右が丹田さん、左が秋ちゃんです。









2012年10月23日火曜日

コンロ VS 電気トースター 店長ヒロノのトースト対決

さて、これはな~んだ?!


タイトルでわかっちゃいますよね。

そうです、ポルトガルの伝統パン焼き器 Torradeira (トハデイラと読みます) !

ステンレスで出来たシンプルな形。





輸入元いわく、これは、「25年以上も前からずっとポルトガルではヒット商品で、ポルトガルの多くの学生はこれを持って学校に行く前に朝食のパンを焼く」とのこと。

ヒロノも1993年にポルトガルに留学していましたが、こんなの見たことないぞ!と思い、ポルトガルの友人たちに、このパン焼き器を知っているか、使ったことがあるか、など、独自調査をしました。


結果:

ワインメーカーRさん(男性)談: 「ああ知ってる!これはパンだけでなく、肉を焼けるタイプもあるんだ!僕は使ったことないけどね!」

ワイン輸出担当Cさん(女性30代): 「私は実は母はポルトガル人だけど、父がフランス人で、学生時代をポルトガルで過ごしたことがないの。だから個人的には見たことがなく、まわりの人に聞いてみたわ。

すると、どうもそれほど一般的な道具ではないみたい。学生が持っていたとしても、それはお金がないから、というのではなく、カンタンにホットサンドなどの【一品】ができる便利な道具だから、ということらしいわ。」

…なるほど、実はポルトガルでもそれほど一般的ではないパン焼き器。

そこで、ポルトガル語で「トースター = torradeira 」で検索してみましたが、やはり電気タイプのトースターしか出てきませんでした。ちょっとマニアックな道具なのかもしれません。


実はこの商品、シンプルで楽しいライフスタイルを提案されている主婦でエッセイストの石黒智子さんが、2012年6月4日放送FNNスーパーニュース番組内のご本人のドキュメンタリーの中でご紹介されてます。

「パンを焼くのにガス火を使うと美味しく焼ける」。

それは、「ガスは燃えると二酸化炭素と水になる」という意外な原理が利点になっていて、パンや適度な湿度を含んでいるので、外はカリっと中はふっくら焼けるから。


カリスマ主婦も絶賛のパン焼き器!

そこで、コンロで焼いたパンと電気トースター、どっちが美味しく焼けるか、実験してみました。

使う前に30秒ほど余熱します。

取っ手の部分も熱くなりますから、やけどに要注意です!

様子を見ながら、焼けてきたらひっくり返します。



焼けたかどうかは、ずばり、こんがり焼けてきたような「におい」でわかります!

パン焼き器の丸いポツポツの部分が、黒くなります。



コンロのパンは手前、右は電気トースターで焼きました。

さて、CARMプレミアムオリーブオイルをたっぷりかけて食べ比べ!

青りんごのようなフレッシュな香りのオリーブオイルに合うのはどちらでしょう…?

コンロで焼いた方が焦げて香ばしい味が楽しめます。もちっとした感じも微かにします。

一方、電気トースターは均一に焼けた感じ。原始的に焼く醍醐味と焼きムラも美味しさの一部とすると、コンロで焼いた方が、美味しい!

では、次は、ポルトガルのカフェの定番メニュー、ハムチーズトースト(tosta mista/トシュタ・ミシュタ)に挑戦。







市販のハムとチーズを食パンにはさんで、コンロで焼きます!





いい感じ!



完成!

手前、隅が黒くなっているのが、コンロで焼いたハムチーズサンド。

コンロで焼いた方が、トースト同様、焦げた香ばしさを楽しめます。

今回のトースト食べ比べ結果は、あわただしい朝は、電気トースターの方が早いし、焦げないし、断然便利。

焼き具合を見ながら、じっくりトーストが出来る過程を楽しむのなら、コンロの方が楽しい、という当然過ぎる結果に終わりました。

でも、「におい」と「勘」だけを頼りに、じっくりパンを焼くこのスローな過程がなんともたまらないのです。

パン以外にも、おもち?ピザ…?いろいろ焼いてみたら楽しそうなので、これからもいろいろ実験してみます!